5月9日(木)、松本市立田川小学校の6年生(57名)に向けて「縄文時代から弥生時代の人々のくらし」をテーマに出前講座を実施しました。
【遺跡とは?遺物とは?】
まずは子供たちに「遺跡」・「遺物」という言葉から連想するイメージを聞いてみました。なかには具体的な遺跡の名前を知っている子どももいました。
【縄文時代と弥生時代はどんな時代?】
センター発行の普及公開誌「ジュニアこうこがく」を見ながら、二つの時代の特徴や違いを聞いてもらいました。
また、松本市内にはどんな場所に縄文時代と弥生時代の遺跡があるのか写真を見てもらい、子どもたちの身近な場所に遺跡が多くあることを実感してもらいました。
【縄文時代と弥生時代の道具に触れる】
実際に遺跡から出土した二つの時代の生活道具(土器・石器・アクセサリー)に触れて、どのように使っていたか考えてもらいました。普段は博物館などでケース越しにしか見ることができないものなので、質感や重量感を体感してもらえてよかったと思います。
長野県内遺跡出土古人骨リスト
古人骨リスト概要版(2017年11月)(pdf:2.48MB)
古人骨リスト詳細版(2019年8月)
(pdf:3.24MB)
古人骨リスト最新版(2019年8月)(csv:340KB) ,(xlsx:384KB)
最新版文献一覧(2019年8月)(txt:36KB)
5月8日(水)、長野市立信州新町小学校(6年生15名)で、「縄文時代や弥生時代の遺物に触れて、古代のくらしを体感する」ことをテーマとした出前講座を実施しました。
【埋蔵文化財センターのお仕事】
最初に、埋蔵文化財センターの仕事の説明をしました。埋蔵文化財について知っていることを聞くと、「遺跡」「古墳」という答えが返ってきました。
【縄文時代と弥生時代を比べてみよう】
教科書や埋蔵文化財センターの児童向け教育普及誌「ジュニアこうこがく」も参考にしながら、子どもたちが知っている縄文時代と弥生時代を対比しながら、まとめてみました。
【遺物を観察して、触れてみよう】
じっくり見たり、触ったりしました。どうやって作ったのか、使ったのか、いろいろ考えがあふれ出ます。
【古代を体感してみよう】」
古代の技術に近づけて作った教材用レプリカを実際に使って、さらに当時の人たちの気持ちや感じたことを想像してみました。とても元気で、熱い思いがこもった児童の皆さんの率直な意見や感想に接し、自分たちの仕事を見直す良い機会にもなりました。
2018年度、長野県埋蔵文化財センター年報35を刊行いたしました。下記よりダウンロードできます。
当センターで発掘調査を行った栄村ひんご遺跡出土の火焔(かえん)型土器・土偶(頭部)と、朝日村山鳥場遺跡出土の土偶(頭部)の、実寸大レプリカを作成しました。(協力:株式会社芸匠)
【型取り】
遺物の表面にスズ箔を貼って保護をして、シリコンで型をとります。
【成形】
型に樹脂を流し込んで、実物と同じ大きさのものができあがります。
重量も再現するために、樹脂の中には重りとして鉛が入っています。
【彩色】
丁寧に彩色をしています。
土に含まれている鉱物なども細かく再現しているので、
より実物に近い仕上がりとなります。
【完成】
実物がどちらかわかりますか。
体験授業などで実際に触れていただくことができますので、
ぜひお問い合わせください。
(左が実物です。)