トップ > 調査情報 > 中信 > 山鳥場遺跡

山鳥場遺跡

ふりがな
やまとりばいせき 
住所
朝日村西洗馬  マップ
立地
内山沢の扇状地上 
事業名
県道御馬越塩尻線建設関連 
調査期間
平成28年7月-9月平成29年4月- 
時代
縄文 
遺跡の種類
集落跡 
備考
 

2016年12月9日

山鳥場遺跡調査情報(3)

7月から開始した山鳥場遺跡の発掘調査は、11月末で終了しました。今年の調査では縄文時代中期から晩期にかけての住居跡や遺物が数多く見つかりました。朝日村をはじめ、多くの皆様に御協力いただき、大変ありがとうございました。

【中期の住居跡】

中期(約5000年前)の住居跡は8軒見つかりました。写真のように住居跡が何軒も重なって発見された地点もあり、同じ場所に数世代にわたって住み続けたと考えられます。

【中期の竪穴(たてあな)住居跡の大きさと形】

中期の住居の形は、ほぼ円形で大きさは約5~6mあります。屋根を支える柱は6本で、柱穴の直径は60cm前後あります。発掘に参加した作業員さんに柱の穴の中に立ってもらいました。住居の大きさが実感できると思います。

【中期の土器】

中期の住居跡からは、たくさんの土器が出土しました。この頃の松本や伊那では土器の表面に粘土ヒモで直線や渦巻を貼り付けて飾ることが流行しました。

【後期の住居跡】

後期(約4000年前)の住居跡は2軒見つかりました。このうち1軒は敷石(しきいし)住居で、床面に平らな石が並んでいることがわかりました。

【晩期の耳飾り】

晩期(約3000年前)は、耳飾りが3点出土しました。写真のものは直径が3㎝ほどあります。耳たぶに穴をあけてはめたようです。

【遺跡周辺からみた八ヶ岳】

八ヶ岳周辺には縄文時代中期のムラがたくさん発見されています。朝日村の縄文人も村々を介して遠方の人たちと交流していたことでしょう。

【発掘調査成果を順次公開しています】

*松本市キッセイ文化ホール2Fギャラリー展

 H28年12月1日(木)~26日(月)

 開館時間8時30分から17時15分

  (火曜日休 館、12・14日休館)

*松本合同庁舎1Fフロア パネル展

 H29年1月10日午後より10日間(予定)

(開館時間・休館日は合同庁舎と同じ)

*朝日村中央公民館 山鳥場遺跡報告会

 H29年1月21日(土)13時30分~15時

                 ☆ぜひお立ち寄りください!

カテゴリ:山鳥場遺跡,調査情報

2016年10月28日

山鳥場遺跡調査情報(2)

7月から始まった発掘調査も中盤を過ぎたころです。縄文時代中期(約5000年前)の集落跡の全貌が少しずつ見えてきました。

【縄文時代中期の竪穴(たてあな)住居(じゅうきょ)跡群】

矢印の部分が竪穴住居跡です。9月までの調査で5軒みつかりました。朝日村では山鳥場遺跡とほぼ同じころの集落である熊久保(くまくぼ)遺跡が調査されています。山鳥場遺跡から西へ1.8㎞程離れた場所にあり、ムラ同士の交流を予想することができます。

【発掘中の7号住居跡】

調査開始直後から土器が大量に出土したため、土器のある部分を残して掘り下げています。

【7号住居跡土器出土状況】

住居跡の中央付近から土器が集中的に出土しています。

【土器出土状況を近くで見る】

出土した土器の一部です。破片が多いですが、元の形を残した土器も出土しています。土器群の間からは石も一定量出土しており、土器と一緒に捨てられたと思われます。

【7号住居跡 完掘状況】

形は不整円形で直径は6m程です。手前に入口、中央やや奥に炉があります。住居の輪郭に沿って柱穴が並びます。壁際には板壁の痕跡とみられる穴が並びます。炉の周囲は石で四角く囲んでいたと思われますが、一辺を残して抜きとられた状態でみつかりました。

【土偶(胴体部分)】

7号住居跡からは、土器群とともに土偶も出土しました。胸の表現から、女性を象(かたど)ったものと思われます。

カテゴリ:山鳥場遺跡

2016年7月26日

山鳥場遺跡 平成28年度調査情報(1)

7/1日に発掘調査を開始しました。調査研究員2名、作業員10名で9月末まで調査予定です。遺跡内では縄文時代中期(約5000年前)の住居跡や土器片が発見されています。

【調査開始】

作業員さんも発掘調査は初めてです。 土器を発見するたびに驚きの声が上がりました。

【地表下30㎝で約5000年前の遺物を含む土層を確認】

重機で地表の耕作土をはがすと、暗い色の地層がみつかりました。この地層からは縄文土器が出土しました。

【縄文時代の住居跡を多数発見 】

調査区内の表土を重機ではぎとった後に手作業で地面を削ったところ、縄文時代の竪穴(たてあな)住居の跡がいくつもみつかりました。

【遺跡から出土した縄文時代中期の 遺物】

竪穴住居跡の発見された場所から約5000年前の土器片が多く出土しています。右端の光る破片は黒曜石です。いよいよ、これから住居跡の発掘に入ります。どんな遺物が出土するのか楽しみです。



カテゴリ:山鳥場遺跡

ページのトップへ