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浅川扇状地遺跡群(桐原地区)

ふりがな
あさかわせんじょうちいせきぐん 
住所
長野市桐原  マップ
立地
浅川の扇状地 
事業名
県道高田若槻線建設関連 
調査期間
平成23年・24年・25年4月-12月・26年4月-11月・27年4月-11月・28年‐ 
時代
古墳・古代・中世 
遺跡の種類
集落跡 
備考
 

2019年10月24日

浅川扇状地遺跡群 2019年度発掘調査情報(3)

【発掘作業開始から7か月 】

平成31年4月に始まった発掘作業は、地域の皆様のご協力のもと順調に進み、この10月で7か月が経過しました。この間に、夏から継続してきた桐原地区の調査が終わり、中世の館跡に伴う堀跡や平安時代の竪穴建物跡等を確認しました。また、新たに吉田田町地区でも発掘を開始しました。今後とも地域の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。

【平安時代の竪穴建物跡】

【かまど跡の周囲からまとまってみつかった土器】

【床に埋められた土器】

桐原地区では、平安時代の竪穴建物跡から、床に埋められた状態の土器が見つかりました。なぜ、床に土器を埋めるのか、はっきりした理由はわかっていません。土器の出土状態を観察すると、ゴミ穴のような場所ではなく、土器の大きさに合わせて掘られた穴に、口を上にして設置されていました。古代人が特別の思いで意図的に土器を埋めたことがわかります。

【中世の堀跡、どこまで続く?】

桐原地区では平安時代の遺構の他に、中世の館跡「桐原要害」に伴う堀跡を確認しています。調査区を南北に縦断するように見つかったこの堀は、館跡の西側を区画するものです。堀は館跡を囲むように設置されるため、どこかで東側に曲がり、南側を区画する堀になるはずですが、この調査区では堀の屈曲部を見つけることができませんでした。今後の課題です。

【ハートマーク?の墨書土器】

墨で文字や絵が描かれた土器を墨書土器といいます。浅川扇状地遺跡群では、これまでも墨書土器が見つかっていますが、今回は、なんと「♡マーク」が描かれています。じつは、これはハートではなく、イノシシの目をモチーフにした「猪目」という模様です。「猪目」は、魔除けの目的で描かれたものだと考えられており、現代でも神社仏閣などで時折見ることができる模様です。

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2019年10月17日

浅川扇状地遺跡群 2019年度発掘調査情報(2)

浅川扇状地遺跡群 現地説明会を開催しました!

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2019年6月3日

浅川扇状地遺跡群 2019年度発掘調査情報(1)

【発掘作業が始まりました】

4月11日より発掘作業を開始しました。現在は、平安時代や古墳時代の竪穴(たてあな)建物跡や中世館跡を囲む堀跡などの調査を行っています。

今年度は9月末ごろまでは桐原地区で、10月以降は吉田田町地区での発掘作業を予定していますので、引続きご協力お願いいたします。

【中世の堀跡を確認】

平成23年度に調査を行った堀跡の続きがみつかりました。幅1~2.5m・深さ0.5~1.5mで南北方向に延びています。

埋土(まいど)からは「かわらけ」と呼ばれる小形の土師質(はじしつ)土器や、銭貨(せんか)などがみつかっています。この堀跡は、中世館跡「桐原(きりはら)要害(ようがい)」の西側を区画するものです。

【平安時代の墨書土器が出土】

平安時代の竪穴建物跡から墨書(ぼくしょ)土器がみつかりました。文字の一部が薄くてはっきりしませんが、平成23年度に出土した墨書土器に書かれている文字に似ていることから、この土器に書かれている文字も「貝」であると考えられます。

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2018年9月28日

浅川扇状地遺跡群 平成30年度発掘調査情報(1)

9月から12月中旬の予定で、桐原地区で発掘作業を開始しました。今年度の調査地は、調査対象範囲の最南端にあたります。平成26・27年度に調査した北側の地区では、古墳時代前期の竪穴(たてあな)建物跡などがみつかっています。今回の調査では集落が南のどこまで広がっているのか確認したいと思います。

【溝跡の調査】

まず西側地区から調査を開始しました。 幅約30cmの溝跡がみつかりました。地形の傾斜に沿って、北西から南東方向へ延びています。溝跡の断面を写真撮影しているようすです。

【足跡発見】

明褐色をした、直径10cmほどの丸い落ち込みがいくつもみつかり、足跡と考えられます。周辺からは、土器などの遺物がほとんどみつかっていないため、溝跡や足跡がついた時期ははっきりしません。全体に広がるのではなく、集中したり帯状に分布するようすが観察できます。 

【ウシの足跡】

丁寧に表面を検出すると、写真のような形がみえてきました。2つに割れた蹄(ひづめ)の特徴から、これはウシの足跡と考えられます。10月以降、隣接する東側の調査を行う予定なので、足跡の広がりや水田、あるいは畑などの遺構の発見、時代が特定できる土器などの遺物がみつかることを期待しています。

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2018年4月25日

浅川扇状地遺跡群 平成30年度整理情報(1)

浅川扇状地遺跡群は、調査を開始して8年目となりました。今年度も引き続き本格整理作業を進めていきます。現在、古代・中近世の土器の実測や保存処理の済んだ金属製品の実測をおこなっています。また、未調査地区の発掘作業も再開する予定です。

【保存処理の済んだ銭】

中世の溝跡の埋土から見つかったものです。

「元豊通寶(げんぽうつうほう)」(初鋳1078年、北宋銭)と読めます。



【拓本作業】

銭の拓本をとっているところです。まず銭に和紙をかぶせ、水を含ませた筆で和紙をぴったり貼りつけます。ちょうどよい具合に乾いたところへ、タンポを使い墨を和紙の表面にのせていきます。

【完成(左が表面、右が裏面)】

和紙を銭からはがして皺を伸ばし、拓本ができあがりました。コピーをとり、用紙に貼って完成です。表面の文字が浮かびあがりました。



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