11月23日(金)、石川条里遺跡と長谷鶴前遺跡群で現地説明会を開催しました。当日は、現地で検出した遺構を説明し、現場プレハブで出土遺物と調査写真を展示して説明しました。当日は天気にも恵まれ、長野市と千曲市在住の方を中心に約130名の来場者があり、調査成果を実見していただきました。
【全体説明の様子】
現地説明会開催に際し、坂城更埴バイパス改築工事に伴う発掘調査の経緯や、今までの調査成果について説明しました。
【石川条里遺跡での現地説明】
7b・8区で発見した弥生時代の水田跡を見学していただきました。不規則にのびる大畔と大畔に囲まれた区画が不整形であること、大畔は木材(芯材)を埋め込んでつくられている状況を説明しました。地下に弥生時代の水田跡が眠っていることに驚く来場者が多く、現在の水田とかなり様子が違うとの感想がありました。
【長谷鶴前遺跡群での現地説明】
2区(市道下)で発見した、室町時代の道路跡と居館の堀跡を見学していただきました。道路跡は、居館の堀跡によって壊されて、人工的に埋められていた状況などもあり、土地の使い方が大きく変化していったことを説明しました。