黒田大明神原B遺跡

ふりがな
くろだだいみょうじんばらびーいせき 
住所
長野県飯田市上郷黒田1419-1  マップ
立地
土曽川右岸の台地上 
事業名
社会資本整備総合交付金(広域連携)事業 
調査期間
2021年9月~2022年3月 
時代
縄文時代 
遺跡の種類
集落跡 
備考
 

2021年10月6日

黒田大明神原B遺跡 2021年度発掘調査情報(1)

発掘調査が始まります。

 中央自動車道の座光寺スマートインターから県道15号線(通称フルーツライン)に接続する道路の建設にさきだって、黒田大明神原(くろだだいみょうじんばら)B遺跡の発掘調査を実施します。調査期間は、9月21日(火)から11月30日(火)までを予定しています。隣接地では、飯田市教育委員会も調査を行っています。期間中、大型重機をはじめ、車両が出入りしますので、ご注意ください。皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

 

黒田大明神原遺跡とは?

 黒田大明神原遺跡は、おそくとも大正時代には縄文時代や弥生時代の土器片が採取できる場所として知られていたようです。戦後まもなく、西から東に延びる台地の南東端で壁土を採取していた時に、両腕を広げた土偶がみつかっています。1980年代の農道拡幅工事に伴い、縄文時代や平安時代の竪穴建物跡や弥生時代のお墓の跡などが初めて発掘されました。さらに、1990年代に入ると、県道15号バイパス新設工事などに伴う発掘で、縄文時代を中心に弥生時代や古墳時代の集落跡を確認することができました。合計8回の発掘調査の結果、今から約11,000年前の縄文人たちの暮らしの跡が残るB遺跡と、およそ5,000年前に大きな集落を営んだA遺跡が、中央の窪地をはさんで北西と南東に立地し、双方に、弥生時代以降、平安時代まで人びとが断続的に住まいや墓をつくっていたことがわかっています。今回は、どんな発見があるか、楽しみですね。

 写真や図は、これまでの調査で発見された遺構や遺物です。上段・左が縄文時代前期末の土器、右が中期中頃の竪穴建物跡、下段・左が中期後半の土偶、右が中期後半の土器。

   

 

黒田大明神原B遺跡通信創刊号(1023KB)

カテゴリ:黒田大明神原B遺跡

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