中村・外垣外遺跡(茅野市)
SK01と名付けた平安時代の墓坑か ら出土した、八稜鏡と鉄鐸です。これらは集落の有力者の副葬品と推定されています。
八稜鏡は諏訪大社上社・下社に宝器として伝世されています。鉄鐸は「さなぎ鈴」・「御宝鈴」と呼ばれ、神との契りを交わす誓約(うけい)の鈴であり、諏訪の神事には欠かせない祭祀具の一つです。中村・外垣外遺跡の出土品と諏訪信仰との関わりについては、まだ解っていませんが、その究明に期待が寄せられます。
資料掲載報告書:『御社宮司遺跡 中村・外垣外遺跡』長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書88
茅野市教育委員会所蔵