10月15日(木)に篠ノ井老人福祉センター講座「おとなりさんの考古学入門第5回 篠ノ井地区の遺跡・歴史散策」で
講座申込者15名とスタッフの方2名の計17名を、埋蔵文化財センター及び周辺の文化遺産へご案内しました。
まず、展示室に集合いただいて、センターの出土品を皆さんにじっくりとご覧いただきました。
明治時代に更級郡長津崎尚武(つさきひさたけ)氏が、もともと篠ノ井塩崎にあった郡役所を当地に移しました。津崎氏は、現在の篠ノ井の発展に貢献した人です。縁あって現在記念碑とともにセンター内に氏の胸像があります。
郡役所移転に伴って設置された新道は、郡長にあやかって津崎町(つざきちょう)と命名されました。この津崎町には、鼻顔(はなずら)稲荷がありますが、勧進元は、日本五大稲荷の一つ、佐久市鼻顔稲荷です。そして、なんとこの近くには、センター旧佐久調査事務所がありました。埋文センターとは深い縁がある神社かもしれません。
津崎町通りをさらに南へ歩いていくと、商店街駐車場がありますが、ここに防空壕がありました。戦争末期昭和20年8月13日に長野空襲で篠ノ井女学校(現県篠ノ井高校)も爆撃されています。現在はのどかな風景ですが、平和の尊さが改めて感じられました。
当日の配布資料(PDF1.91MB)