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2013年3月11日

「掘ってわかった信州の歴史」長野県の遺跡発掘2013 みどころ紹介(5)

 

3月16日(土)から長野県立歴史館で開催する、『長野県埋蔵文化財センター30周年企画展「掘ってわかった信州の歴史」長野県の遺跡発掘2013』のみどころを時代ごとに紹介します。
今回は古代(奈良・平安時代)です。

 

【海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)の発見―佐久市芝宮(しばみや)遺跡群―】

芝宮遺跡群は、古墳時代後半から平安時代の竪穴住居跡約255軒、掘立柱建物跡約70棟などがみつかった大規模な集落遺跡です。

写真は遺跡内に掘られた大溝から出土した海獣葡萄鏡と呼ばれる銅鏡です。鏡の裏面に海獣と葡萄の図像があることからこのように呼びます(海獣は想像上の動物とする説がありますが、それをなぜ海獣と呼ぶようになったのかはっきりしません)。7世紀中頃から8世紀に生産されたと考えられます。この鏡の直径は6.2㎝を測ります。こうした小さなものは水路や溝跡から出土することが多く、祭祀に関わるものと考えられています。

【古代の集落を掘る 有力者の墓の発見―塩尻市吉田川西(よしだかわにし)遺跡―】

吉田川西遺跡は奈良時代から継続的に営まれた集落遺跡です。この遺跡では緑釉陶器(りょくゆうとうき)と灰釉陶器(かいゆうとうき)、八稜鏡(はちりょうきょう)などが納められた木棺墓がみつかりました。緑釉陶器は近江産、灰釉陶器は東海地方で生産されたと思われます。緑釉陶器や八稜鏡は高価なものであり、こうした豪華な品々を墓に入れることができたのは相当な有力者であったと思われます。この緑釉陶器や灰釉陶器、八稜鏡は重要文化財に指定されています。

 

 

 

【古代社会の終わり―千曲市社宮司(しゃぐうじ)遺跡―】

社宮司遺跡は、掘立柱建物を中心とする建物跡や多くの文字資料(墨書(ぼくしょ)土器・木簡(もっかん)・漆紙文書(うるしがみもんじょ))の存在から古代の役所、更級郡衙(さらしなぐんが)に関係する遺跡と考えられています。

本遺跡から出土した平安時代末期の作と考えられる木造六角宝幢(もくぞうろっかくほうどう)は、国内唯一の平安時代の木製仏塔であり、その重要性が認められ、県宝に指定されました(写真は複製です)。

 


古代では、この他に県宝の千曲市屋代(やしろ)遺跡群の木簡や坂城町上五明条里水田址(かみごみょうじょうりすいでんし)、中野市清水山窯跡(しみずやまかまあと)、茅野市中村外垣外(なかむらそとがいと)遺跡などの出土品も展示します(左の写真は屋代遺跡群の木簡を赤外線カメラで撮影したもの)。

 

カテゴリ:行事案内・お知らせ

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