3月23日(土) に長野県立歴史館講堂において長野県埋蔵文化財センター30周年記念講演会・フードトーク&ミニコンサート「縄文人の食物語~自然の恵みのレシピ~」を開催しました。150名もの方々が参加され、縄文時代の食を考える良い機会になりました。
講演会は名古屋大学名誉教授の渡辺誠先生に「縄文時代の食文化」と題してお話をいただきました。
縄文人の食物の獲得・加工についてのお話のなかで、シカを呼び寄せるシカ笛を吹く実演をされたり、スライドを使って韓国のドングリ加工の民俗例を紹介されました。現代にも残る食の伝統の大切さを感じました。
また、フードトークでは渡辺先生のほか、長野県考古学会長の会田進氏とシンガーソングライターで、長和町黒耀石親善大使でもある美咲さんをパネリストに迎え、縄文人の食に迫りました。縄文人の豊かな食卓の風景がイメージできたのではないでしょうか。
フードトークの合間に実施した美咲さんによるミニコンサートは、自然の恵みのなかで生きる人間の姿がイメージできる歌が多く、会場全体が彼女の透き通った歌声に魅了されました。
講演会では渡辺先生から多くの興味深いお話を聴くことができました。
縄文時代の食について考えを述べるパネリストのみなさん。
美咲さんは代表曲に加え、唱歌「ふるさと」を会場のみなさんと一緒に歌いました。
閉会後、当センター職員による展示解説があり、多くの観覧者が熱心に耳を傾けました。