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2012.03.16

社宮司遺跡の六角木幢

社宮司遺跡の六角木幢

社宮司遺跡(千曲市)

【平安時代末期の六角木幢(ろっかくもくどう)組立合成写真】

社宮司遺跡の発掘調査で、国内初の六角木幢が出土しました。

六角木幢は、石の塔婆(石幢)出現前に木製仏塔のあったことを立証できる極めて貴重な資料です。その造立は、炭素年代測定(AMS法)から11 世紀から12 世紀前半の可能性が高く、発掘調査報告書では追善供養塔のような性格のものであったとの見解が示されています。

平成23年3月に、長野県宝に指定されました。指定名称は「社宮司遺跡出土木造六角宝幢(しゃぐうじいせきしゅつどもくぞうろっかくほうどう)」です。


【六角木幢の宝珠・笠・装飾品】


【六角木幢の装飾部品(蕨手と風鐸)】


【六角木幢の装飾部品(風招)と幢身】


資料掲載報告書:『社宮司遺跡ほか』 長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書78

『社宮司遺跡六角木幢保存修復編』長野県埋蔵文化財センター発掘調査報告書91

長野県立歴史館所蔵

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