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浅川扇状地遺跡群 現地説明会を開催しました!
【現地説明会を開催しました!】
7月7日(日)に現地説明会を行いました。開始前は小雨が降っていましたが、始まる頃には天気も回復し、午前と午後合わせて107名の方が参加してくださいました。発掘現場では中世の堀跡や古墳・平安時代の建物跡などを実際に見ながら、構造についての説明などを行いました。
【遺物展示コーナー】
今回の調査で出土したものに加え、二段口縁の赤彩壺(せきさいつぼ)や、脚部の裾に山形文を施す東海地域の特徴を高坏(たかつき)など、過去の出土品も合わせて展示しました。
【堀跡でお金の落し物を発見!】
中世の堀跡から、『聖宋元寶(せいそうげんぽう)』という銅銭が出土しました。中国で宋の時代に作られたもので、その製作年代は1101年からとされています。中世の堀跡は15世紀のものと考えており、銭貨が作られてから300年ほど後の時代になります。この銭貨がいつ、どのようにして桐原にもたらされたのかはわかりませんが、鋳造されてから少なくとも300年間は使われ続けていたようです。
【弥生時代の建物跡を調査中… 】
現在、調査区の南側で弥生時代の竪穴(たてあな)建物跡を発掘しています。建物の南端は調査区外にあたるため、正確な大きさはわかりませんが、南北5.2m以上、東西約4mと推定しています。建物跡からは炭化材に加え、多くの土器が出土しました。その種類は甕(かめ)や高坏(たかつき)、壺(つぼ)に加えて、かわいらしいミニチュア土器など多岐にわたります。今後調査を進めていく上で、さらに新たな発見があるかもしれません。
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