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中学生の職場体験を受け入れました
今年度も地元中学校の生徒の職場体験を受け入れました。今年は長野市立犀稜中学校4名(7月24・25日)、長野市立篠ノ井西中学校5名(8月21・22日)、長野市立広徳中学校3名・同篠ノ井東中学校3名・同松代中学校2名(10月10・11日)、長野市立川中島中学校5名(10月25・26日)の計6校22名の生徒が、長野市篠ノ井の埋蔵文化財センターで職場体験を行いました。生徒自身が希望して来ただけに、各回とも埋文センターで行われている整理作業を積極的に取り組んでいました。この中から、将来埋文センターで働く人が出るかもしれませんね。
「埋蔵文化財センターって何をしているところ?」 埋文センターの業務について、調査部長から話を聞き、文化財の大切さを知りました。最初だけあって、みな緊張気味です。
遺跡から出土したままの土器をブラシを使って、ていねいに土を落とします。泥だらけの土器を洗っていくと、土器の文様があらわれたり、焼き物の違いなどがわかりました。「細かい土器はなかなか泥が落ちなくて大変です。」
本物の土器を手に取り、どこに接合するか探します。うまく接合したらテープで仮止めです。土器の扱い方の注意を受け、土器を壊さないよう慎重に接合する破片を探しました。「この破片はどこに付くのかなー。」
土器の代わりに割っておいた駅弁の容器を元の形に復元し、足りないところは石膏(せっこう)で補います。まず破片がどこに付くか確かめ、接着剤を入れたら一気に接合します。穴のあいたところは型を取って、石膏を流し込み、飛び出た石膏はナイフなどでていねいに削り取ります。「初めて石膏を使いました!!」復元した容器は持ち帰りました。
土器の文様を写し取る拓本、3次元測定器を使った土器の実測作業を体験です。拓本は薄い紙を土器に貼り付けます。3次元測定器は、ペン先で押さえた点がパソコンに取り込まれ、すぐに図にすることができます。「実測は土器の形をみながら測点を見つけていくのが難しい。」「両方とも自分で取ったものは学校に帰ったら友達に自慢します!!」
報告書に掲載する土器の写真を撮影します。各自撮影したい土器を選び、アングルも自分で決めます。どういう風に撮ったら土器がよく見えるか考えて撮影しました。「プリントアウトした写真は宝物です。」
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