遺構図面のデジタルトレースを開始しました |
今年度の室内作業では土器の接合と復元のほかに、遺構図面の整理も進めています。今回は現場における記録をデジタル化して、どのように報告書の資料にするかを紹介します。
【埋甕炉を発見】
竪穴建物跡から土器を囲炉裏に使った埋甕炉(まいようろ)が発見されました。
現場では形や使い方がわかるように、様々な角度から記録写真を撮ります。
【実測図を書く】
写真撮影の後は、正確な記録を残すための図面を作成します。
発見した遺構を、真上や真横からミリ単位で測り、方眼紙に記録します。
【手書きの実測図】
この埋甕炉は1/10の縮尺で記録しました。図面に記された数字は、基準点(海抜703.514ⅿ)からの高低差を示しています。
【図面のデジタルトレース】
ここからが室内整理作業です。現場の図面をスキャンして、画面上で清書(デジタルトレース)します。
【完成したトレース図】
手書き実測図をデジタルトレースして、ようやく報告書に掲載できる資料となります。