6月末から調査を始め、7月中旬までにトレンチを11本入れ、重機による表土剥ぎ、人力による検出を行いました。
今年度の調査区は、平成24年度に平安時代の竪穴住居跡1軒が検出された地点の上段で北側に隣接していることから、同時期の遺構・遺物が検出されることが期待されていました。しかし残念ながら遺構・遺物の検出はありませんでした。
今年度の調査区は写真左側の南東斜面です(写真赤囲い)。標高は斜面中段で約750m、斜面上段で約780m。標高差は約30mあります。隣接する東側は平成25年度の調査で、大規模に切り盛りされた造成の畑地であることが分かっていました。
斜面の上部では表土下約30cmで岩盤が出てきます。
標高が高く傾斜地でもあることから、昨年度同様、遺構・遺物が集中する場所からは離れた場所であったと考えられます。