県道御馬越塩尻(おんまごえしおじり)(停)線の改築に伴う調査です。山鳥場遺跡は昨年度に引き続き調査を行いますが、現在は、昨年の調査で竪穴(たてあな)建物跡から出土した土器の接合作業を進めています。三ヶ組遺跡は今年度からの調査です。遺跡の確認調査をしました。
【三ヶ組遺跡の確認調査1】
三ヶ組遺跡は今まで発掘された記録がないため、本調査前に確認調査を行いました。
【三ヶ組遺跡の確認調査2】
調査予定地に東西方向にトレンチを入れたところ、耕作土直下で基盤となる黄色い地層が出てきて、遺構は確認できませんでした。近代の圃場(ほじょう)整備で、遺跡が削られた可能性があります。
【三ヶ組遺跡で発見された縄文時代の石器】
写真左は打製石斧(だせいせきふ)の一部、右は石鏃(せきぞく)です。
【山鳥場遺跡の土器接合作業】
昨年度の調査で、竪穴建物跡から大小さまざまな大きさに割れた土器が出土しました。この中から文様や色合いの同じ破片を集めてつなげていきます。
【接合して形が明らかになった土器】
縄文時代中期(約4500年前)の深鉢(ふかばち)形土器です。高さ約50㎝、胴回りは約40㎝もある大形品です。粘土ヒモを貼付けたり棒状の工具で線を引いて文様を描いてあります。