森平遺跡ほか

ふりがな
もりだいらいせきほか 
住所
佐久市横和  マップ
立地
湯川右岸の低位段丘上 
事業名
中部横断自動車道建設 
調査期間
平成17年・18年 
時代
弥生・古代 
遺跡の種類
集落跡 
備考
寄塚遺跡群今井西原遺跡今井宮ノ前遺跡 

2013年1月8日

森平遺跡 平成24年度整理情報(2)

森平遺跡では、弥生時代中期後半の竪穴住居跡が22軒みつかっています。その大半は火を受けた焼失住居跡で、住居を廃棄する際に焼却したものと考えています。今回はそのなかでも珍しい土器が出土した住居跡について紹介します。


【弥生時代中期後半の竪穴住居跡】

この住居跡は約6.1m×約5.2mの大きさです。火を受けており、土器や石器などに混じって炭化材も多くみられました。


 

【遺物の出土状況】

床面からはほぼ完全な形に近い土器がいくつも出土しました。そのなかに、口縁を逆さにした状態で出土した土器がありました(上段の写真 赤矢印・下段の写真)。


 

【珍しい形の土器】

壺の一種とみられますが、あまり類例がない珍しい土器です。口縁部の最大径は約18㎝、高さは約15㎝です。


 

【ふたを留めた孔(あな)】

口径は約9㎝ですが、上面には2個で1組となる孔が2箇所あります。ふたをひもで留めていたものと考えられます。遺跡からは出土していませんが、おそらく木製のふたではなかったかと思っています。何を納めていたのかは不明ですが、通常の壺とはかなり形が異なるため、特別なものを納めていた可能性があります。


 

カテゴリ:森平遺跡ほか

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