南大原遺跡

ふりがな
みなみおおはらいせき 
住所
中野市上今井字南大原  マップ
立地
千曲川右岸 
事業名
県道三水中野線建設関連 
調査期間
平成31年4月-令和元年12月 
時代
縄文・弥生 
遺跡の種類
集落跡 
備考
 

2020年8月19日

南大原遺跡 2020年度発掘調査情報(1)

【発掘調査 最終段階です】

 
6月下旬から発掘調査を再開しました。昨年10月の台風19号による千曲川氾らんなどの影響で調査ができなかった部分を対象に、9月半ばまで実施します。今回の調査をもって県道改築工事に伴う発掘調査は全て終了します。


【弥生時代の竪穴(たてあな)建物跡を発見】

 略円形の竪穴建物跡1軒がみつかりました。過去の調査も含め本遺跡25軒目です。竪穴建物跡は当時人々が暮らした住居と考えられます。調査の積み重ねによって2100年前の弥生ムラの全容が明らかになりつつあります。


【雨ニモ 夏ノ暑サニモマケズ】

 例年になく雨の日が多かった梅雨が明けた途端、記録的な酷暑が続いています。農家の皆様と同じく、私たちの仕事も天気に大きく左右されます。近隣の野菜畑や果樹園を参考に、発掘現場を遮光シートで覆ってみました。 日差しを遮り、風通しが良く体感気温は外気より数度低く感じられ、熱中症予防や地面の乾燥予防に効果は抜群です。


【弥生土器の復元】

 
発掘調査と並行して、センター復元室では昨年度出土したバラバラになった土器のかけらを組み合わせて、足りない部分を石こうで埋めていく復元作業をすすめています。

 南大原遺跡の弥生土器は薄くもろいため、慎重な作業が続いています。


【復元された弥生土器】

 二千年の眠りから覚めた弥生土器。壺や甕などのバラエティーに富んでいます。

 

【南大原遺跡の出土品が長野県立歴史館で展示されます】

 前回の県道改築工事に伴う発掘調査で2013年に発見された弥生時代の鉄製品が、この秋、県立歴史館企画展に出展されます。信州の弥生時代を語る上で外せない重要な出土品です。柳沢遺跡出土の弥生時代の銅製品(中野市博所蔵)など県内資料も多数集まる、見ごたえのある展示会です。

〇県立歴史館秋季企画展『稲作とクニの誕生-信州と北部九州-』 

 1.会期 9/15(火)~11/29(日)

 2.場所 長野県立歴史館 企画展示室(千曲市大字屋代科野の里歴史公園内)

 3.問い合わせ 長野県立歴史館 電話026-274-2000 


南大原遺跡調査速報(1)(pdf 1.48MB)


カテゴリ:南大原遺跡

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