―千曲川に臨む弥生時代のムラ―
南大原遺跡の発掘調査を開始しました。南大原遺跡では昨年度も調査を行っており、弥生時代中期後半(約2000年前)の遺構や遺物がみつかっています。本年度は、昨年度の調査区と道路(県道三水中野線)を挟んだ反対側(南側)を調査しています。これまでの調査成果から、集落の続きがみつかることが予想されます。
写真左側の高くなった部分が、県道三水中野線です。調査区は、そのすぐ南側です。
【出土した土器】
出土した土器は、栗林式と呼ばれる弥生時代中期後半の台付甕(だいつきがめ)です。
黄色い土の検出面に、黒っぽい土の落ち込み部分が見えます。土坑と呼ばれる穴の跡です。みつかったこれらの土坑は、掘立柱建物の柱穴の可能性があると考えられます。