4月から開始した平安時代の集落跡や中世以降の墓跡などの調査は、ほぼ終了しました。 これからは、調査区南側の大溝と北側の土坑や溝などの調査を中心に行います。
今年のこれまでの調査で、平安時代の竪穴(たてあな)建物跡20軒、中世から近世の墓跡40基、土坑257基などが見つかりました。
【丸鞆】
丸鞆(まるとも)とは、古代の役人が正装した時に着用したベルト:石帯(せきたい)に装着した飾り石です。この丸鞆は、平安時代の竪穴建物跡の埋土から出土し、ベルトに装着するときに使った金属製の鋲(びょう)が2か所(矢印)に残っていました。
【大溝の調査】
現在調査中の中世の大溝は、深くて断面形がV字形、足場が悪く掘るのが大変です。掘り下げるためには、掘る人、土を持ち上げる人、土を捨てる人という役割分担と息の合ったチームプレーが必要です。
【北八幡川の生き物】
調査区の南側を流れる北八幡川では、初夏のころカルガモ親子の仲むつまじい風景をみることができました。忙しい調査のなか、ほのぼのするひと時でした。