今年度の発掘調査が、11月30日で終了しました。竪穴(たてあな)建物跡15軒、土坑304基、溝跡15条、墓跡43基の調査を行いました。
地元をはじめ多くの皆様に、御理解、御協力をいただき本当にありがとうございました。
【平安時代の竪穴建物跡】
この建物跡は一辺約6mと大型で、主柱穴以外に壁際に柱穴(図中●)があります。遺跡内の他の建物跡とは大きさも構造も異なる建物であった可能性があります。昨年度、塔鋺形合子(とうまりがたごうす)が出土した竪穴建物跡も同じ特徴を持っています。
【古代瓦】
奈良時代ころに製作された古代の平瓦(ひらがわら)の破片が出土しました。こちら側(製作時の外側)には、格子目叩きがわずかに残っています。
【古代瓦】
同じ瓦の反対側(製作時の内側)です。全体に布の痕が残っているのがはっきりとわかります。