道を挟んで2つの地区に分けて発掘調査を行っています。北側の1区では古墳時代の竪穴住居跡1軒と平安時代の竪穴住居跡16軒が確認されています。平安時代の円面硯(えんめんけん:須恵器とよばれる焼き物製の硯)、帯金具(おびかなぐ)などが出土しています。
【1区(北側の地区)の全体写真】
古墳時代~平安時代の竪穴住居跡が17軒みつかりました。
【人骨出土】
2体の人骨が並んで発見されました。2体は頭を北にして並んでいました。
古代の竪穴住居跡よりも新しいことはわかりましたが、まだいつの時代のものか特定できていません。
【人骨の調査】
人骨の模型(写真左下)を見ながら形質人類学の先生にくわしい鑑定をしてもらいました。
その結果、2体は同じお墓に葬られたのではなく、異なる時期に埋葬されたことが明らかになりました。
【平安時代竪穴住居跡出土の帯金具】
古代のお役人が身に着けていた、銙帯金具(かたいかなぐ)と呼ばれるベルトの飾り金具です。銅製です。
浅川扇状地遺跡群(桐原・吉田地区)
- ふりがな
- あさかわせんじょうちいせきぐん
- 住所
- 長野市桐原 マップ
- 立地
- 浅川の扇状地
- 事業名
- 県道高田若槻線建設関連
- 調査期間
- 平成23年・24年・25年4月-12月・26年4月-11月・27年4月-11月・28年‐
- 時代
- 古墳・古代・中世
- 遺跡の種類
- 集落跡
- 備考
2011年6月15日
浅川扇状地遺跡群 平成23年度調査情報(2)
カテゴリ:浅川扇状地遺跡群(桐原・吉田地区)