-市街地に眠る古代の遺跡-
清林寺南側の地区の調査開始より1か月が過ぎました。現在、平安時代の竪穴住居跡6軒、溝跡2条、土坑約20基を調査中です。調査地からは、平安時代の土師器・須恵器・緑釉陶器、近世幕末以降の天保通宝の土製模造貨がみつかりました。
床面から完全な形に近い土師器がまとまって出土しました。
竪穴住居跡などの遺構を検出した面から、緑釉陶器がみつかりました。胎土の様子や器形、釉薬の色などから、京都で作られて遺跡に持ち込まれたものと考えられます。
天保通宝は江戸時代から明治時代まで使われていた貨幣で、その土製模造貨が近世以降に掘られた穴からみつかりました。模造貨は、実際の天保通宝の半分以下の大きさで、玩具として使われていた可能性が考えられます。