長谷鶴前遺跡群の発掘作業は昨年度で終了し、今年度は報告書の刊行に向けた本格的な整理作業を進めています。平安時代から明治時代という幅広い時代の遺構や遺物を確認していて、まずは明治時代の遺物の整理を行っています。
【出土遺物の接着・補強作業】
出土した遺物を一つ一つ確認し、元の形を復元します。さながら立体的なパズルです。すべての破片が残っているとは限らないので、足りない部分は石膏(せっこう)を入れて補強します。
【出土遺物の実測作業】
接着・補強作業が終了した遺物の実測作業を行います。形や大きさを測り、特徴を細かく記載します。長谷鶴前遺跡群の発掘作業で出土した遺物の多くは、明治時代に焼かれた「長谷焼」の素焼きの製品と、その窯(かま)で使われたと考えられる道具になります。
【できあがった図面】
実測作業が終了した図面です。図面のチェックを行い、チェックが済んだ図面からパソコンでトレース作業に入ります。写真の図面は窯詰めの際に使われる「焼台(やきだい)」とよばれる道具です。