ふじ塚遺跡

ふりがな
ふじづかいせき 
住所
諏訪郡下諏訪町社6922-4ほか  マップ
立地
砥川右岸の山裾で南向きの平坦地 
事業名
一般国道20号(下諏訪岡谷バイパス)改築工事 
調査期間
令和2年4月~令和2年6月 令和3年4月~令和3年7月 
時代
縄文・古墳・奈良・平安・近世 
遺跡の種類
散布地・古墳 
備考
 

2020年12月15日

ふじ塚遺跡 2020年度 調査情報(3)

ふじ塚遺跡内にある「ふじ塚古墳」の調査を9月から本格的に行いました。墳丘部分にトレンチを掘ったところ、礫石経(れきせききょう:経文が書かれた石)がみつかりました。このことから、「ふじ塚古墳」は古墳ではなく「礫石経塚」であることがわかりました。

ふじ塚遺跡の今年度の調査は12月11日で終了しました。ご協力いただき、ありがとうございました。



【礫石経塚の発見】

盛土や礫を取り除くと、礫石経塚のつくられた当初の姿が明らかになりました。規模は約8m×5mで、縁には石列がありました。



【礫石経】

礫の大きさや書かれている文字の字体から、礫石経塚は、戦国時代の終わり頃から江戸時代の初め頃に作られたと考えられます。県内で調査事例は少なく、経塚の作られ方や礫石経の埋納方法が分かる今回の調査は貴重な事例になりました。



【出土した和鏡】

礫石経塚の中央から和鏡(銅製、径約8㎝)とほぼ完全な形のかわらけが出土しました。礫石経塚の建設時に仏教儀礼が行なわれていたと考えられます。

カテゴリ:ふじ塚遺跡

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