本年度は報告書刊行のため、本格整理作業を行います。
【土器の接合】
出土した土器は、縄文時代早期~中期、晩期の土器の破片がほとんどで、わずかに平安時代の土器がありました。この中から実測図や拓本をとる土器を選びます。
【土器の復元】
同じ個体であることは、土器の模様や土の質から分かります。破片どうしが接合しないこともあります。しかし、石こうを入れて補充すると、全体の形が復元できます。
【石器の選び出し】
図化する石器を選別しています。微細な剝離を確認するのに、ルーペは欠かせません。
大きな石核が土坑(どこう)の中から見つかっています。国史跡の星ヶ塔(ほしがとう)黒曜石原産地遺跡(一の釜遺跡から約7.5km)のお膝元にある遺跡なので、黒曜石製の石器がとても多いです。