【土器の接合・復元作業】
進行中
沢尻東原遺跡では、土器の接合と復元作業を進めています。
【復元した土器】
沢尻東原遺跡では、今から5,000年前(縄文時代中期)の土器が多く出土しています。上伊那地域のオリジナルな土器のほか県内外の様々な地域のものが出土しています。現在20個体以上の土器が復元できました。
【勝坂式(かつさかしき)土器(井戸尻式(いどじりしき)土器)】
粘土紐で立体的な装飾をするのが特徴です。神奈川県相模原市の勝坂遺跡や長野県富士見町の井戸尻遺跡を標識とし、中期中葉に西関東~長野県中部まで幅広く分布しています。
【梨久保(なしくぼ)B式土器】
細い粘土紐を貼り付けたり、胴体に縦横の直線を描くのが特徴です。長野県岡谷市の梨久保遺跡を標識とし、中期後葉に諏訪・松本を中心に分布しています。
【台形土器】
土器を作る時の工作台という説があります。山梨県で多く発見されています。
【夏休み考古学教室での展示】
8月7・8日に実施した、夏休み考古学教室で接合作業の公開と復元した土器の展示を行いました。複雑な土器の文様をみて見学者の方も大変感動していました。