神之峯城跡3区(平坦部)で15世紀以降の掘立柱建物跡がいくつかみつかっています。 建物の軸は正方位(東西南北)を向くものと、それとはややずれるものとが重複しています。重複する状況から、建物の時期は4時期に分かれると考えられます。掘立柱建物跡の北側に、人のこぶし位の大きさの石が分布する石列がみつかりました。石の間から13世紀の青磁碗や15世紀の香炉、天目茶碗等がみつかりました。いらなくなった土器や陶磁器を捨てた場所なのでしょうか。調査が進んだので、9月28日に現地説明会を行い、48名の見学者にお越しいただきました。
現地説明会の配布資料はこちら (PDF 1.1 MB)
【3間×3間の総柱の掘立柱建物跡】
約5.4m四方の掘立柱建物跡です。人が立っているところが柱穴の場所になります。
【掘立柱建物跡の柱穴を掘る】
調査でみつかった柱穴を、記録を取りながら慎重に掘り進めていきます。
【石が列状に分布】
人のこぶし位の大きさの石は、幅1mで長さ約20mの範囲に分布しています。石と一緒に土器や陶磁器の破片がみつかっています。
【石列を測量する】
石と土器片のひとつひとつを測量します。石と土器や陶磁器が出土した場所と標高を記録します。