遺跡は飯田市の中央を流れる天竜川東側(竜東地域)の上久堅地籍にあります。上久堅地籍は、中世に竜東地域を支配していた知久氏の本城である神之峯城(かんのみねじょう)があることで有名です。神之峯城の北側を流れる玉川沿いには水田地帯が広がっており、鬼釜遺跡はここにあります。発掘調査は三遠南信自動車道建設に伴うもので、今回の調査場所は飯田東IC(仮称)建設予定地にあたります。調査地区に隣接して久堅神社があり、境内には鬼釜古墳があります。遺跡名は、この古墳の名前に由来するようです。
遺跡のうち、インターチェンジが造られる部分は約35,000㎡です。今年度は集落域や水田域の範囲を確定しながら、遺構・遺物の濃淡を把握していく調査を実施します。
調査研究員が、遺跡内に堆積している土の様子を調べています。どうやら、下に堆積している黒い土の中からは、古墳時代の土器のかけらが出てくるようです。
黄褐色土の地山上面で、縄文時代の遺構と思われる黒色土の落ち込みがみつかりました。
鬼釜遺跡・鬼釜古墳
- ふりがな
- おにがまいせき・おにがまこふん
- 住所
- 飯田市上久堅 マップ
- 立地
- 玉川左岸段丘上
- 事業名
- 国道474号飯喬道路建設
- 調査期間
- 平成21・23年
- 時代
- 縄文・古墳・平安・中世
- 遺跡の種類
- 集落跡・古墳
- 備考
2009年10月26日
鬼釜遺跡(1)~遺跡紹介
カテゴリ:鬼釜遺跡・鬼釜古墳