一般国道18号長野東バイパスの建設に伴って、昨年度に引き続き今年度も発掘作業が始まりました。今年度は北八幡川と村山堰に挟まれた部分の東半分を調査します。
昨年度調査した地区の隣接地になり、平安時代の竪穴建物跡、中世の溝跡や墓跡などの調査になると想定しています。地域の歴史の解明につながる成果が期待されます。
【発掘作業が始まりました】
4月14日から、作業員さん約20名、調査研究員2名で始まりました。冬の間にたくわえた体力と気合で、みんなやる気いっぱいです。
【大溝の延長】
昨年度、調査区をほぼ南北に分断するような形で見つかった大溝の延長部分が現れてきました。調査区の南側でほぼ直角に曲がっているようです。
【石塔の出土】
大溝付近の表土を掘り下げていくなかで、早速、五輪塔や宝篋印塔(ほうきょういんとう)の笠が出土しています。宝篋印塔は、真田家墓所のように上級武士などの供養塔として建てられることが知られています。大溝の性格を考えるうえで手がかりになるかもしれません。