―発掘調査も後半戦に突入!―
4月からはじまった今年度の発掘調査も、7月末の終了にむけて後半戦に突入しました。5月14日にプレハブ東側の調査区(東区)の空中写真撮影をおこない、5月いっぱいで東区の調査を終了しました。現在は、プレハブから少し南側に離れた地区(南区)を調査中で、西側の山側から押し出された土砂とともに、弥生時代中期の土器や縄文時代の土器がみつかってきています。
遺跡の東側を流れる千曲川上空より撮影。手前、白っぽく地肌のみえた台形の調査区が東区、中央奥のブルーシート部分が現在調査中の南区です。
黒く丸く見えるのが土坑。調査区ほぼ中央には、古墳時代と推定される竪穴住居跡もみつかりました。
南区の山に近い西側で、黒色土に混じって弥生時代中期後半の土器片が600片以上出土しました。東西10m、南北10m以上ほどの範囲にまとまってみつかりました。竹串の刺さっているところが、土器の出土地点です。
南区で、琵琶島遺跡で初めての石さじが出土しました。大きさは幅3㎝ほどで、今から約6000年前の縄文時代前期ごろ、携帯用ナイフとして使われたものと思われます。