Research調査情報

2020年4月30日

一の釜遺跡 2020年度整理情報(1)

本年度は報告書刊行のため、本格整理作業を行います。


【土器の接合】

出土した土器は、縄文時代早期~中期、晩期の土器の破片がほとんどで、わずかに平安時代の土器がありました。この中から実測図や拓本をとる土器を選びます。


【土器の復元】

同じ個体であることは、土器の模様や土の質から分かります。破片どうしが接合しないこともあります。しかし、石こうを入れて補充すると、全体の形が復元できます。



【石器の選び出し】

図化する石器を選別しています。微細な剝離を確認するのに、ルーペは欠かせません。


【大きな石核】

大きな石核が土坑(どこう)の中から見つかっています。国史跡の星ヶ塔(ほしがとう)黒曜石原産地遺跡(一の釜遺跡から約7.5km)のお膝元にある遺跡なので、黒曜石製の石器がとても多いです。

カテゴリ:一の釜遺跡,南信,調査情報

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