Research調査情報

2021年11月29日

黒田大明神原B遺跡 2021年度発掘調査情報(2)

【集落の周囲を探る】

 県道15号線(通称フルーツライン)から南信州いいだ果実選果場へ向かう市道北側の畑地をトレンチ調査しました。打製石斧が出土した以外に遺構や遺物は見つかりませんでした。この一帯は、西から東へ向かう谷の北東向きの斜面で、古代の人が生活するには不向きだったようです。

 

 

 

【果樹園下に眠る遺構】

 栃ヶ洞(とちがほら)川に面した果樹園一帯を面調査しました。黄色い地山の中に、褐色の不正円形なシミがいくつか見つかり、そこからは土器や石器が出土しています。これらを縄文時代や弥生時代の遺構と考えて、現在調査を進めています。

 

 

 

黒田大明神原B遺跡通信 第2号

カテゴリ:南信,調査情報,黒田大明神原B遺跡

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