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小山の神B遺跡

ふりがな
こやまのかみBいせき 
住所
佐久市小宮山字布替戸  マップ
立地
蓼科山から東に延びる丘陵の南東斜面 
事業名
中部横断自動車道建設 
調査期間
平成22年・平成23年・平成25年8月-12月 
時代
縄文・弥生・中近世 
遺跡の種類
集落跡 
備考
 

2014年1月27日

小山の神B遺跡 平成25年度調査情報(2)

-発掘調査終了-

12月16日で小山の神B遺跡の発掘調査が終了しました。

これまでの調査で縄文時代前期と平安時代に集落が営まれていたことが明らかになりました。今年度の調査では、平安時代の遺構を中心に竪穴住居跡9軒、溝跡2条、土坑12基、焼土跡5基がみつかりました。竪穴住居跡の多くはカマドの保存状態がよく、貴重な発見となりました。

なお、中部横断自動車道建設に関わる尾垂遺跡、滝ノ沢遺跡、大沢屋敷遺跡、地家遺跡、寺久保遺跡、洞源遺跡の6遺跡についても、トレンチ調査を中心とした発掘調査を行い終了しました。

 

【遺跡全景】

尾根の頂部には縄文時代前期の集落が広がっていました。尾根の斜面から裾部にかけては、9軒の平安時代の竪穴住居跡がみつかり、集落が形成されていたことが分かりました。


 

【石組みのカマド1】

煙道(煙を出すための施設)部は、ほぼ垂直に立ち上がるように3つの偏平礫が組み上げられ、床からの高さは約80cmを測ります。燃焼部には4つの袖石(そでいし:側壁の石)が床面に埋め込んで固定されていました。


 

【石組みのカマド2】

両袖に組まれた袖石と天井の石、また煮炊きのための土器などを下から支えた支脚石が使用時のままで残っていました。それぞれの石材は燃焼の影響を強く受け、赤く焼けていました。

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2013年10月28日

小山の神B遺跡 平成25年度調査情報(1)

今年度の調査区は平成23年度の調査区から続く南斜面に当たっています。現在、溝2条、土坑4基、平安時代の竪穴住居跡5軒などが検出され、調査を進めています。

 

【平成23年度調査区に隣接する部分の調査状況(東から)】

溝は南に向かって直線的に下り、東方向に90度曲がって合流しています。断面はU字形ですが、部分的に上部断面U字形、下部断面逆台形の二段掘り状となっています。

いつ、だれが何の目的で造ったのでしょうか。その手がかりを探しだす努力を進めています。


 

【検出された竪穴住居跡(北西から)】

一辺が6mの方形を呈しています。出土遺物等から時期は平安時代と考えられます。

写真手前の細長く張り出している部分はカマドの跡かもしれません。今後の調査で明らかとなるでしょう。


 

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2011年12月28日

小山の神B遺跡 平成23年度調査情報(2)

平成23年度の発掘調査は12月21日をもって終了しました。
今年度の調査では竪穴住居跡が14軒、土坑が128基、溝跡が5条、焼土跡が1基見つかりました。遺跡は縄文時代前期のムラが中心で、前期初頭の住居跡が8軒、前期後半の住居跡が6軒と混在しています。また竪穴住居跡の周辺には、貯蔵に使用されたと考えられる土坑もセットで見つかりました。今回の調査から縄文時代の集落は、尾根の先端、および南側へさらに広がっているのではないかと考えられます。

【南東方向から見た遺跡の全景】
尾根の付け根(写真左)の方向に蓼科山、写真右上方向に浅間山があります。

【遺跡風景】
調査区全体を清掃し、撮影の準備をおこなっているところです。
11月18日にラジコンヘリを使って空中写真撮影を行いました。

【縄文時代前期の住居跡】
南東方向から見た遺跡の様子です。人が立っているところに住居跡があります。

【縄文時代前期の土坑】
竪穴住居跡の周辺に見つかった土坑です。上面で直径80cm、底面では1.2m、深さ約1mの大人がすっぽり入れる大きな穴です。底のほうが膨らんでいるので「袋状土坑(ふくろじょうどこう)」と呼ばれています。ドングリなどの食料などを入れておいた貯蔵のための穴ではないかと考えられます。

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2011年10月31日

小山の神B遺跡 平成23年度調査情報(1)

8月から発掘調査を開始しました。最初は遺跡全体の様子を知るために、調査区前面に溝状のトレンチ調査をしました。
今のところ、尾根の南東斜面から、縄文時代前期初頭の塚田式期の竪穴住居跡4軒、前期後半の諸磯c式期の住居跡4軒が見つかっています。日当たりのよい南東斜面に展開された小規模な集落と思われます。
土坑は100基以上確認しています。深さ1m以上になる貯蔵穴も見つかっていて、縄文時代の土坑が住居の周辺にいくつか存在したようです。土坑の調査はこれからなので、今後土坑と竪穴住居跡の関係を明らかにしたいと思います。

【遺跡遠景】
臼田バイパス方面より撮影しました。
遺跡は手前の丘陵上(矢印部)にあります。

【調査前風景(南東から)】
調査のため木を伐採した様子です。

【トレンチ調査】
重機で表土を剥いだ後、人力で掘り下げた面をきれいにし、遺構や遺物の有無を確認しました。

【南東斜面の調査風景】
斜面にある竪穴住居跡などの遺構を調査しています。
縄文時代前期の竪穴住居跡や土坑(どこう)が見つかっています。

【竪穴住居跡を掘る】
縄文時代前期の竪穴住居跡を調査しています。
土層観察用のベルトを残して掘り下げています。

【縄文時代の土器】
小山の神B遺跡で出土した縄文時代前期後半の土器です。
半分に割った細い竹を使って、渦巻に押し引きながら文様をつけています。
最近の研究では、5800~5650年前頃のものであるとする見解が示されています。(暦年較正年代)

【縄文時代の土器】
小山の神B遺跡で出土した縄文時代前期初頭の土器です。
全面に縄文がつけられている、底の尖った土器の破片です。
最近の研究では約7000年前のものであるとする見解が示されています。(暦年較正年代)

【縄文時代の石器】
左側が石匙(いしさじ)、右側がスクレイパーと呼んでいる黒曜石の石器です。
いずれも縄文時代前期のものと思われます。

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2011年10月24日

小山の神B遺跡 平成23年度調査情報

8月から発掘調査を開始しました。最初は遺跡全体の様子を知るために、調査区前面に溝状のトレンチ調査をしました。
 
【調査前風景(南東から)】
調査のため木を伐採した様子です。

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