Research調査情報

2016年6月10日

「壁田(へきだ)城跡」報告書刊行しました

書名:琵琶島(びわじま)遺跡 壁田城跡 ねごや遺跡

副書名:一般県道豊田中野線建設事業埋蔵文化財発掘調査報告書―中野市―

シリーズ番号:112

刊行:2016年(平成28年)3月


 壁田城跡は千曲川右岸の丘陵上に立地します。トレンチ調査を行いましたが、中世および近世の山城にかかわる遺構・遺物は検出できませんでした。当初、中世山城に関連すると考えた平らな面は、桑や果樹を栽培するために造成した畑地であることが確認されました。



【調査区中央遠景】

今回の調査は、壁田城の本丸から南へ約650mの地点にトレンチを入れました。

【丘陵頂部のトレンチ】

丘陵頂部をほぼ南北に走るトレンチでは、固い地山層の上に表土層が堆積(たいせき)していました。


【斜面部のトレンチ】

丘陵東側斜面部には、何段かの平らな面はありましたが、すべて近・現代の桑畑等の畑地造成にかかわる跡と考えられます。


壁田城跡

2014年6月12日

壁田城跡 平成26年度調査情報(1)

-壁田城跡の発掘調査-

6月9日(月)、いよいよ発掘調査の始まりです。調査研究員2名と法面掘削作業員そして重機とで調査に入ります。急斜面を掘削して城跡にともなう遺構を探していきます。

 

【発掘開始式】

いよいよ発掘の開始です。屈強の作業員7名が集まりました。ケガのないよう、お互いに声をかけあって安全に注意し、発掘しましょう。

 

【調査地のようす】

一面、笹やぶに覆われています。

 

【調査地のようす】

笹を刈りながら、重機とともに少しずつ調査を進めていきます。

壁田城跡

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