直径35cmの穴の中に、人骨片を満たした蔵骨器(ぞうこつき)が見つかりました。蔵骨器は13世紀前半(鎌倉時代)につくられたと考えられる古瀬戸四耳壺(こせとしじこ)を使ったものです。壺の頸部(けいぶ)から上がありませんが、これは意図的に切り取られた可能性があります。
7月26日(日)の現地説明会で実物をご覧いただけます。
発掘調査では、このほかにも中世のお墓がいくつかみつかっています。遺跡一帯は、寛平五年(893)に創設され天正十年(1582)に兵火で焼失したとされる旧長命寺跡ではないかと考えられています。今回の調査区は旧長命寺に伴った墓地にあたる可能性もでてきました。
2009年7月22日