真光寺遺跡

ふりがな
しんこうじいせき 
住所
松本市波田1698ほか  マップ
立地
梓川右岸に形成された河岸段丘に立地 
事業名
一般国道158号(松本波田道路)改築工事に伴う埋蔵文化財発掘調査 
調査期間
令和3年4月~ 
時代
古代-中世 
遺跡の種類
散布地 
備考
 

2024年6月3日

真光寺遺跡 2024年度発掘調査情報(1)

★令和6年度の発掘作業がはじまります

 4月中旬から、松本市波田(はた)三溝(さみぞ)の真光寺遺跡(しんこうじいせき)の発掘作業がはじまります。発掘調査は、中部縦貫自動車道松本波田道路建設に先立ち令和3年度に開始し、本年度で4年目となります。これまでの調査では、飛鳥時代から奈良時代に築造された古墳や、中世以降の火葬かそう施設しせつ跡あと・土葬(どそう)墓ぼ・溝跡(みぞあと)・石列(せきれつ)などがみつかっています。

真光寺遺跡の位置

 詳しい情報はこちら(真光寺遺跡発掘だより№1 PDFデータ:834K)

 

調査区遠景(東から撮影)

 

★令和5年度の調査成果 ~三溝地区の中世の様子~

 昨年度の調査では、中世の火葬施設跡(かそうしせつあと)や土葬墓(どそうぼ)、中世以降の溝跡(みぞあと)や石列(せきれつ)、土坑(どこう)などがみつかりました。火葬施設跡からは焼けた骨片や炭化物のほか、銭貨(せんか)(中国の宋の時代につくられていた銭)や15世紀ごろの陶器(仏花瓶)(ぶっかびん)が出土しました。また、土葬墓からは人の歯や銭貨が出土しました。このほか、土坑などから16世紀ごろの内耳鍋(ないじなべ)(日常の煮炊き道具)もみつかり、三溝地区の中世の様子の一端がうかがえました。

 

 

火葬施設跡でみつかった陶器片
土坑の底でみつかった人の歯(土葬墓)
現・真光寺北側でみつかった石列
土坑から出土した内耳鍋

カテゴリ:真光寺遺跡,調査情報

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