4月より開始した調査も、いよいよ後半に入りました。これまでに弥生時代から中世の遺構を発掘しています。調査区は次第に南側に移っていきますが、今回、弥生時代後期の土器がまとまって出てくる場所が確認されるなど、新たな発見がありました。
【発掘調査の様子】
・9月30日には、ラジコン・ヘリコプターを使用した航空写真の撮影がありました。写真は、空撮前に調査区を掃除しているところです。
【弥生後期の竪穴式住居跡】
・この住居跡は焼失したもののようで、床面には多くの炭化材が残っていました。
【弥生後期~古墳前期の方形周溝墓】
・雨で周溝内に水がたまっています。残念ながら、遺体を安置した場所や棺などは、発見できませんでした。近現代の耕作で破壊されたようです。
【弥生後期の壺形土器の出土状況】
・調査区の南側で、小形の壺や台付き甕がいくつか完全な状態で発見されました。現在、その性格を追跡しているところです。
【弥生後期の台付き甕の出土状況】
・上の写真と同様に発見されました。
北裏遺跡群
- ふりがな
- きたうらいせきぐん
- 住所
- 佐久市伴野字北裏 マップ
- 立地
- 千曲川支流の片貝川左岸の台地上
- 事業名
- 中部横断自動車道建設
- 調査期間
- 平成22年・23年
- 時代
- 旧石器・縄文・弥生・古代・中世
- 遺跡の種類
- 集落跡・墓跡
- 備考
2010年10月18日
北裏遺跡群(4)~最新遺跡情報
カテゴリ:北裏遺跡群