―市街地に眠る古代の遺跡―
調査が始まって1ヶ月ほどが過ぎましたが、昨年度に引き続き古墳時代~中世にかけての遺構がみつかっています。吉田地区からは中世以降の墓跡1基、平安時代の竪穴住居跡2軒などが確認されました。また、桐原地区からは古墳時代~平安時代の竪穴住居跡8軒などが確認されています。
人骨の状態はあまりよくなくて、埋葬された姿勢などははっきりとしませんでしたが、長方形の木製の棺(ひつぎ)に納めて埋葬されていることがわかりました。
古代の土器片などが出土する層の中から、円面硯(円形のすずり)の破片が出土しました。昨年の桐原地区に続き、2点目の硯の出土となりました。
住居跡の中からは、たくさんの土器片がみつかりました。土器はその場所に残しながら掘り進め、写真を撮ったり、測量をして記録を残します。
竪穴住居跡の柱穴の中から、完全な形に近い土器が2点、重なるように埋められているのがみつかりました。
掘りあがった調査区全体の様子を高所作業車に乗って撮影しています。