【夏の発掘作業進行中】
9月に入り多少涼しい風が吹くようになりましたが、8月は連日、熱中症警戒アラートが発令され、飯田市も猛暑日が続いていました。屋外での発掘調査だけでなく、暑さ対策として土器の洗浄も行いながら作業を進めました。

【7区の調査のようす】
7区の調査を継続中です。平安時代の竪穴建物跡が40軒以上みつかっています。すでに調査が終了した4区以上に竪穴建物跡の重なりが激しくなっており、調査区のどこを掘っても遺構がみつかる状況が続いています。また、直径50~60cmほどの円形の土坑を数基検出しました。掘立柱建物跡の柱穴の可能性も考えられます。

竪穴建物跡につくられたカマド
このカマドには支脚石、袖石が残っていて、土器が多く出土しました。石を芯としてやや粘りのある黄色の土で作られたカマドの構造を観察することができます。カマドの中は橙色に土が焼けていて、火が焚かれた部分がはっきりとわかります。

インターンシップ生の発掘調査の参加
大学生、大学院生が発掘調査に参加しています。大学の授業で学んだことと、現場で実際に体験することは様々なギャップや新発見があるようです。
2週間ほどの期間ですが実りのある経験になるといいですね。

竪穴建物が重なってみつかったようす
竪穴建物が3軒重複してほぼ同じ場所に建てられていました。
当時の人々は同じ場所に長い時間居住していたのでしょうか。
青→黄→赤(11世紀ごろ)の順に新しくなっています。
正泉寺遺跡発掘だより2025年度第8号(PDF:893KB)
※号数は調査開始時からの通算