【8月・9月の調査】
本年度の発掘調査も折り返しを迎えました。梅雨明け以降、熱中症警戒アラートが発令される日が増えましたが、休憩時間を長めにとったり、屋内で遺物洗浄を行ったりすることで暑さを凌いでいます。9月からは3名のインターン生が参加し、一緒に遺構の調査を行っています。

遺物洗浄の様子
【6区の調査が終了しました】
6区の発掘調査は8月をもって終了しました。6区の上面では古墳時代から奈良・平安時代の竪穴建物跡、土坑がみつかりました。下面では、弥生時代中期~後期の流路跡や、縄文時代中期後半の竪穴建物跡8軒、土坑65基がみつかりました。縄文時代の遺構は、正泉寺遺跡では初めての発見となります。
流路跡の埋土中からは、弥生土器の甕、壺、打製石斧、磨製石斧などの遺物が多量に出土しました。竪穴建物跡(SB201)からは縄文土器の破片が多く出土し、中央部には炉跡が設置されていました。 また、SB201の北側に位置する土坑(SK574)からは、縄文時代の深鉢が出土しました。

竪穴建物跡(SB201)

SB201の炉跡

SK574の深鉢
【9区の調査のようす】
7月から始まった9区の調査では、古代の竪穴建物跡がみつかっており、カマドを伴う建物跡も確認しています。
昨年度調査した7区と同様に、遺構が著しく重なっていると考えられます。引き続き検出作業を行いつつ、遺構の調査を行っていきます。

9区の調査風景
【現地説明会を行いました】
8月22日(土)に現地説明会を行いました。厳しい暑さの中にも関わらず、55名の方に参加していただきました。
当日は6区と9区で調査している遺構の説明を行い、また本年度の調査で出土した遺物(縄文時代から奈良・平安時代)を展示しました。参加者の方からは「遺構が切りあう(重なっている)とは、どのような状態なのか」、「弥生時代のこの地に人々はいたのか」などの質問が寄せられ、遺跡に高い関心を持たれていることを実感しました。

遺構説明の様子

遺物展示の様子















7区の調査を継続中です。平安時代の竪穴建物跡が40軒以上みつかっています。すでに調査が終了した4区以上に竪穴建物跡の重なりが激しくなっており、調査区のどこを掘っても遺構がみつかる状況が続いています。また、直径50~60cmほどの円形の土坑を数基検出しました。掘立柱建物跡の柱穴の可能性も考えられます。


































