Research調査情報

2026年5月13日

正泉寺遺跡2026年度発掘調査情報(1)

【令和8年度の調査が始まりました】

 座光寺上郷道路の建設に伴い、4月から今年度の発掘調査を開始しました。昨年度に引き続き6区と県道市場桜町線部分の9~11区の調査(面積2,240㎡)を行います。これまでの調査によって弥生時代の流路跡や墓跡、古墳時代から奈良・平安時代の竪穴建物跡、掘立柱建物跡や土坑(穴)などの遺構、コンテナ170箱以上の土器や石器などの遺物が出土しています。今年度の調査区でも多くの遺構や遺物の発見を予想しています。

 近年、遺跡周辺では様々な公共事業に先立つ遺跡の発掘調査が進められています。土曽川が形成した微高地上に広がる正泉寺遺跡や五郎田遺跡、対岸のママ下遺跡では同じ時代の集落跡がみつかっていることから、今後これら集落のまとまりや移り変わりなどを明らかにしていきたいと考えています。

南西上空からみた正泉寺遺跡調査区(R7年度撮影)

 

【金属製品の応急的な保存処理を行いました】

 

 正泉寺遺跡ではさまざまな金属製品が出土しています。出土した金属製品は空気や水分に触れると酸化して、劣化が進んでしまいます(赤錆・緑青)。それを防ぎ、写真撮影や図化ができるように、令和7年度に科学的な処理を施しました。耳環は、はがれかけていた金の薄板を元のように戻して接着もしました。

 

【4月の調査のようす】

10区トレンチ調査風景

 

 重機を使ってトレンチ掘削を行った後、人力で土の表面を削り、土の違いから、土坑や竪穴建物跡などの遺構をみつけます。

11区トレンチ断面

 

 トレンチの断面をきれいに削り、写真と図面の記録をとりました。水田層の下位は砂礫層であることがわかりました。

 

 令和6年度から始まった調査もいよいよ3年目を迎えます。

 調査区域内には危険な場所もありますので、許可なく立ち入らないようにお願いします。調査中であれば、ご説明いたしますので、お気軽にお声掛けください。

 

正泉寺遺跡発掘だより2026年度第1号(PDF:948KB)

カテゴリ:南信,正泉寺遺跡,調査情報