4月から始まった調査も4か月がたちました。暑さ対策をしっかり行いながら調査を進めています。7月31日には、発掘調査区の空撮を行いました。土曽川沿いの微高地に遺跡が広がっている様子がよくわかります。
国道153号に面している1区の調査では、古墳時代、古代の竪穴建物跡が13軒みつかっています。竪穴建物跡は、重なり合ってみつかっており、長期間にわたりこの場所に人びとが生活していたことが考えられます。

東側から撮影
【古墳時代の須恵器が出土しました】
1区の竪穴建物跡(SB29)の中から須恵器が出土しました。須恵器は古墳時代中期(約1600年前)に中国から朝鮮半島を経由し日本に伝えられた土器で、高温の窯で焼成します。そのため非常に硬く、青灰色をしていることが特徴です。竪穴建物跡から出土した須恵器は、古墳時代中期中頃(約1550年前)のもので、日本に製作技術が伝えられてまもない頃の古い須恵器です。当時の最先端技術で焼かれた土器を手に入れることができる人物が生活していたのかもしれません。

1区 SB29 調査風景

出土した須恵器

有蓋高坏蓋が付く高坏の蓋部分が出土しました。
(田辺昭三1981『須恵器大成』より引用)
調査区域内には危険な場所もありますので、許可なく立ち入らないようにお願いします。調査中であれば、ご説明いたしますので、お気軽にお声掛けください。