Research調査情報

【南信】藪越遺跡

ふりがな
やぶのこしいせき
住所
飯田市上郷飯沼
マップURL
マップ
※スマホのGoogleマップアプリでは非対応
立地
栗沢川左岸に立地
事業
国道153号飯田市飯田北改良
調査期間
令和4・7年
時代
縄文~平安
遺跡の種類
集落跡
調査状況
発掘終了

2026年2月12日

藪越遺跡2025年度発掘調査情報(1)

【薮越遺跡の調査成果】

 長野県埋蔵文化財センターは、国道153号の道路改築事業に先立ち、令和4年度から飯田市薮越遺跡(飯田市上郷飯沼3406-1)の記録保存を目的とする発掘調査を実施しました。今年度は6月から作業を開始し、調査は12月中旬まで実施しました。

 薮越遺跡は天竜川右岸の低位段丘面上(下段)、天竜川支流の栗沢川の左岸に位置しています。

 薮越遺跡の周囲には高屋遺跡や芝崎遺跡、北浦遺跡の他国史跡の飯沼天神塚(雲彩寺)古墳があります。

遺跡の位置 (地理院地図に加筆)

 

【「礎石」を持つ大型竪穴建物跡】

 調査区の北側では「礎石」をもつ竪穴建物跡がみつかりました。

礎石をもつ竪穴建物跡

 

 通常の家は床に穴を掘って柱を立てますが、この建物には柱を載せるための石「礎石」が置かれていました。壁沿いにも礎石を並べています。

 

【「こも編み石」の出土】

 礎石をもつ建物跡のすぐ隣の竪穴建物跡(SB24)からは、細長い形の石が固まってみつかりました。これは「こも編み石」と呼ばれる、ムシロなどを編む際の重りです。

こも編み石

 

【カマドに供えられた土器】

 竪穴建物跡(SB13)のカマド周辺からは、割れずに残った土器が重なるように見つかりました。

カマドに供えられた土器

 

 使い古して捨てられたのではなく、この家から引っ越す際に、カマドを仕舞うための儀式で用いられたと考えられます

 

【現場公開開催】

 12月3日(水)・4日(木)の2日間、現場公開を開催しました。15名の方にご来場いただき、実際に出た建物の跡や土器を公開しました。

 調査研究員が直接解説を行い、地域の歴史を学んでいただく貴重な機会となりました。

現場公開の様子

 

 今年度の発掘調査にご協力いただき、ありがとうございました。

 来年度も薮越遺跡の調査は続く予定です。

 引き続き皆様のご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

 

藪越遺跡発掘だより2025年度第1号(PDF: 784KB)

南信,藪越遺跡,調査情報

2022年11月1日

藪越遺跡 2022年度発掘調査情報(2)

弥生時代の集落跡を発見

 6月末から発掘調査を開始した、飯田市上郷にある藪越遺跡は、今年度の調査を終了しました。

 古代の集落跡がみつかった第1面に引き続き、第2面の調査では新たに弥生時代後期の集落跡(竪穴建物跡2軒、土坑4基、溝跡3条)がみつかりました。

 

弥生時代の家を掘る!

 弥生時代後期(約1800年前)と推定する竪穴建物跡(SB5)の中央部東側からは甕や壺、高坏などの土器片や、石包丁、砥石、台石などの食料生産活動に係る道具が出土しました。炉跡は中央よりやや南側にあり、土器が埋設されていました。

 

藪越遺跡発掘だより№2(PDFデータ:1696KB)

南信,藪越遺跡,調査情報

2022年9月9日

藪越遺跡 2022年度発掘調査情報(1)

藪越遺跡の発掘調査がはじまりました

 6月末から国道153号線の道路改築事業に先立ち、藪越遺跡の発掘調査を実施しています。

 遺跡は、天竜川右岸の低位段丘上に立地し、南側には栗沢川が流れ、北側へ緩やかに傾斜するやや小高い場所に広がっています。

※地図をクリックすると拡大表示されます。

 

 

流路跡から続々と遺物が出土

 地表下60㎝ほどで、住居跡や流路跡、直径30㎝ほどの土坑が見つかりました。特に流路跡からは奈良時代から平安時代の土師器の甕や壺、高坏、須恵器の坏などが数多く出土しました。

※写真をクリックすると拡大表示されます。

 

 

藪越遺跡発掘だより№1(PDFデータ:1214KB)

南信,藪越遺跡,調査情報