Research調査情報

2009年6月30日

下村遺跡(2)~遺跡情報

城跡の南側にある人工の崖(切岸)直下でみつかった墓穴です。

底に平らな石が置かれている墓穴がありました。

石を取り上げた直後のようすです。

石があった所の土を取り除いたところ、土器のカケラが出てきました。

どうやら、土鍋(なべ)のカケラのようです。鍋は囲炉裏(いろり)の上に吊り下げられました。吊り下げるための紐(ひも)通しの穴が鍋の内側にあるため、この土鍋を「内耳(ないじ)鍋」とよんでいます。

墓穴は長さ約250cm、幅約70cm、深さ約40cmです。

城跡の南側にある堀と墓穴の全景です。これらの墓は堀をつくる時に壊されてしまいました。つまり、この場所は初め墓地に利用され、時を経て城(堀)がつくられたということです。

東側から断面V字形の堀のなかを見てみました。

堀の縁から郭(くるわ)に向けて延びる城内道を歩いてみました。

堀の起伏を測量しています。

ラジコンヘリを飛ばして、城跡を上空から撮影しています。

中世史の専門家、信州大学の笹本正治先生と飯田市上郷考古博物館長の岡田正彦先生に指導していただきました。

城郭の専門家中井均先生にも指導していただきました。

発掘作業もいよいよ終盤を迎え、調査した皆さんで記念撮影です。

カテゴリ:下村遺跡(鶯ヶ城跡)ほか,南信,調査情報

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