Research調査情報

2018年4月25日

浅川扇状地遺跡群 平成30年度整理情報(1)

浅川扇状地遺跡群は、調査を開始して8年目となりました。今年度も引き続き本格整理作業を進めていきます。現在、古代・中近世の土器の実測や保存処理の済んだ金属製品の実測をおこなっています。また、未調査地区の発掘作業も再開する予定です。


【保存処理の済んだ銭】

中世の溝跡の埋土から見つかったものです。

「元豊通寶(げんぽうつうほう)」(初鋳1078年、北宋銭)と読めます。




【拓本作業】

銭の拓本をとっているところです。まず銭に和紙をかぶせ、水を含ませた筆で和紙をぴったり貼りつけます。ちょうどよい具合に乾いたところへ、タンポを使い墨を和紙の表面にのせていきます。


【完成(左が表面、右が裏面)】

和紙を銭からはがして皺を伸ばし、拓本ができあがりました。コピーをとり、用紙に貼って完成です。表面の文字が浮かびあがりました。




カテゴリ:北信,浅川扇状地遺跡群(桐原・吉田地区),調査情報

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