上滝・中滝・下滝遺跡は、滝川左岸の段丘上に細長く延びている遺跡です。一昨年度の遺跡南側の確認調査では遺構は見つかりませんでしたが、本年度の調査ではこれまでのところ、縄文時代の住居跡1軒、土坑1基、古墳時代と古代の竪穴住居跡8軒、古代の溝1条などが見つかっています。
古墳時代前期(約1,700年前)の竪穴住居跡です。住居内からは焼けて炭化した材が多数みられ、焼失した可能性があります。
平安時代の初め(約1,200年前)の竪穴住居跡です。北壁中央にカマド(写真上)がありますが、手前を最近掘られたごみ穴に壊されていました。
平安時代の竪穴住居跡の中には、大きな石で築かれた立派なカマドもあります。
東海地方で作られた灰釉陶器(かいゆうとうき)という壷(つぼ)(瓶(へい))の底の部分です。直径40cmほどのだ円形の穴の上面で見つかっています。
2010年6月18日
上滝・中滝・下滝遺跡(1)~遺跡紹介
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