【南大原地区の現地説明会が無事に終わりました】
9月27日(土)に行なわれた南大原地区の現地説明会では、153名の見学者の方たちに来ていただきました。地元の方たちや県外からの方たちも見受けられ、大変な賑わいとなりました。
ご見学いただき、ありがとうございました。
また、11月15日土には、舞台地区で現地説明会を開催する予定です。詳細につきましては、今後、情報を回覧させていただきます。

調査区現地での説明

遺物展示室での説明
【現地説明会の様子】
特に好評いただきましたのは、遺物展示室の勾玉、管玉の展示でした。こちらの遺物は、一か所の遺構から出土したのではなく、複数の弥生時代中期の竪穴建物跡からみつかった玉類を集めて完成させました。勾玉、管玉はお墓から出土することが多いのですが、南大原地区では竪穴建物跡からの出土となり、破片を含めて管玉が9個以上も出土した竪穴建物跡もみつかっています。
勾玉は1.3cmと非常に小さいものです。昨年度の調査でも弥生時代中期の竪穴建物跡から勾玉がみつかっており、今回、出土した勾玉と形が似ています。

遺物展示室・勾玉展示
【続・舞台地区の調査成果について】
舞台地区全体で50軒以上の竪穴建物跡が検出されています。
いずれも平安時代の中頃の、9世紀末から10世紀代に限定されてきています。竪穴建物跡の調査では、希少品である緑釉陶器や鉄製の鎌が出土し、裕福な集団であった可能性があります。
その中でも、舞台西地区の竪穴建物跡(SB16)からは八稜鏡が出土し注目されます。

舞台西SB16から出土した八稜鏡

舞台西SB16から出土した八稜鏡の取り上げ
【八稜鏡の出土例】
県内での八稜鏡の出土例は少なく、中野市の栗林遺跡、長野市の南宮遺跡、田中沖遺跡、坂城町の上五明条里水田址などがあげられます。これらは南大原遺跡と同じで、竪穴建物跡から出土しています。お墓から副葬品として出土した例としては、茅野市の中村・外垣外遺跡、塩尻市の吉田川西遺跡があります。吉田川西遺跡で出土した八稜鏡は重要文化財に指定されています。
【参考文献】長野市誌編さん委員会2003『長野市誌第十二巻資料編原始・古代・中世』