【舞台地区現地説明会開催】
11月15日(土)に、舞台地区を対象とした現地説明会が行われました。当日は、天候にもめぐまれ、213人の参加がありました。
説明会では、調査地内を実際に歩き、調査地の広さを実感していただくとともに、平安時代の60軒を超える竪穴建物跡や、唯一みつかった墓などを見ていただきました。なかでも、歯や人骨が残った墓や、復元されたカマドなどが注目を集めました。
この他、事務所内では遺物の見学が行われ、八稜鏡や緑釉陶器・灰釉陶器といった、当時の有力者の存在を示す遺物などを見ていただきました。

現地見学の様子
現地見学の様子

遺物見学の様子

復元されたカマド
【最後の空中写真撮影-南大原地区-】
南大原地区では、11月21日(金)にドローンによる全体写真の撮影を行いました。9月27日(土)の現地説明会以降に明らかとなった成果を対象としたものです。弥生時代の遺構が主な対象となりました。

南西上空から見た南大原地区
【調査は最終盤】
舞台地区では、調査の終了に向け、詰めの調査を行いました。竪穴建物跡では、カマドを解体しながら、その構築過程を調べていきました。また、竪穴建物跡を構築した際の、床部分の整地状況を調べていきました。多くの建物では、竪穴掘削後、整地を行い床が整えられていることが明らかになりました。
この他、人骨がみつかった墓については、歯と頭蓋骨を取り上げました。専門家に鑑定していただき、年齢等が明らかになるのではと期待しています。
いずれの地区も補足調査を含めて、12月の第1週に終わる予定です。

西上空から見た北大地区・舞台地区
【今年度の成果】
南大原地区では、弥生時代、古墳時代、奈良時代、平安時代の遺構・遺物が明らかとなりました。特に、弥生時代の多くの竪穴建物跡から管玉が出土している点が注目されます。
北大原地区・舞台地区では、平安時代の遺構・遺物が明らかとなりました。70軒を超える竪穴建物跡からなる大集落が明らかとなりました。その範囲は約1,500㎡に及びます。当地には、これまで平安時代のムラの記録等はなく、予想外の発見でした。これが今年度の調査で最大の成果と言えるでしょう。
【土器の水洗洗浄始まる】
発掘現場で出土した土器は土が付いたままの状態なので、旧豊井小学校の一室で、土を洗い落とす作業(水洗洗浄)を始めました。墨で文字が書かれた土器(墨書土器)など新たな発見が期待されます。