【発掘調査開始から1か月】
6月3日(月)から始まった発掘調査も、ほぼ1ヶ月が過ぎました。現在は、南大原地区で遺構検出(遺構をみつける作業)がほぼ終了し、逆川・北大原地区では確認調査(トレンチ※による試し掘り)が進んでいます。
(※ トレンチ:細長い溝状の掘り込み)
この発掘調査は、11月末までを予定しています。期間中、大型重機をはじめ、車両が出入りしますので十分ご注意ください。また、調査区域内には危険な場所もありますので、許可なく立ち入らないようお願いします。発掘の見学を希望される方は、事前にご連絡ください。
8月10日(土)には、調査の成果を一般公開する現地説明会を予定していますので、ふるってご参加ください!
皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
R6年度 調査区全体図
【弥生時代の集落はどこまで広がっているか?】
南大原地区では、今から約2,000年前の弥生時代中期後半の栗林式土器が出土しました!

機械掘削で出土した栗林式土器
遺構検出を進めた結果、竪穴建物跡13軒(古代10軒、弥生時代3軒)、掘立柱建物跡2棟、溝跡3条、遺物集中2ヶ所、土坑160基がみつかりました。土坑のなかには、長方形のお墓と思われるものも4基含まれています。古代が中心と思われていたこの場所でも、弥生時代の人びとはしっかりと暮らしていました。上今井橋のたもとに集住していた弥生人の居住域が、旧千曲川に沿って北東方向に約700mにわたり広がっていたことが予想されます。

南大原地区遺構検出状況
(大きな丸い形のものが弥生時代の竪穴建物跡、南西から)
【確認調査も進んでいます!】
南大原地区から微高地(リンゴ畑)をはさんで北西側の地域では、トレンチ掘削による試掘調査が行われています。逆川・北大原・舞台・鍋久保の4地区のうち、現在は、逆川と北大原地区の調査しています。
【逆川地区】
13本のトレンチを掘削しました。掘削したトレンチの断面を見ると、現在の地形と同じように南東側(写真の上方)から大きく落ち込んでいる地形であることがわかりました。人が活動した痕跡を示す遺構や遺物はみつかりませんでしたが、今後、土層を観察し、写真・図面記録をとり、調査を終了します。

逆川地区トレンチ配置図(北から)
【北大原地区】
15本のトレンチを掘削しました。トレンチ内の土層は、微高地の反対側の南大原地区とよく似ており、人が生活した痕跡の発見が期待されました。
その期待を裏切らず、調査区北側のトレンチを中心として、遺構・遺物が発見されました。北側の1トレンチからは、今から約4,000年前の縄文時代後期の堀之内式土器が出土し、隣のトレンチからは、古代と思われる竪穴建物跡の一部がみつかりました。

北大原地区トレンチ配置図(北西から)

1トレンチ出土の堀之内式土器の深鉢片

14トレンチでみつかった古代の竪穴建物跡(北から)
