森平遺跡の整理作業をすすめる中でみつかった土器について紹介します。
弥生時代中期の住居跡です。中央付近に多量の礫と土器片が投棄されていました。またこの中には焼けた獣骨や砥石などもみつかっています。
SB07・08からみつかった、内側と外側を赤く塗った高坏です。接合する破片はなく、全体像は不明ですが、ふつうの高坏と同じような脚裾部と思われます。
土器を詳しく観察したところ、高坏の脚内部に突起があり、穴が2つあけられていることが確認できました(写真 矢印)。何かを吊るして、音が鳴るようにしたものではないかと考えられます。脚の透かしが大きく5ヶ所になることから、視覚的な効果も狙ったのかもしれません。
【想像復元イラスト】
勾玉を吊るしたようすを想像してみました。
他にも、口縁部や頸の部分に「縄文とは違う」もようがついた壺形土器がみつかりました。もようをよく観察したところ、原体にオオバコの花茎を使ってもようが施されたことがわかりました。開花前の花茎が使われることから、土器の製作時期がわかります。「オオバコ文」の土器は北海道から本州にかけて広くみつかります。
開花前の花茎です。
口縁部は穂先を下にして施文しています。
頸部には穂先を上にして施文しています。






